蘇庵の蘇は、黄白色です
一片の焦げ付きも入りません
貢蘇品の蘇ではなく
朝廷専用の蘇の再現を目指しております
(果たしてその様な蘇が存在したのか定かではありませんが...)
私が初めて蘇を作った時は、とてもきれいな乳白色の蘇が偶然できました。
古代の煎り人(蘇を作る人)が降臨したのかと思うほど何の迷いも無く作れました。
が、その後は何度作っても焦げ付いてしまい
褐色の塊が日に日に増えていきました
味は悪くはないのですが
見た目は粗野で、いかにも古代食という感じがし
何よりも、ザラザラした舌触りが心地よくありませんでした
はたして奈良、平安時代の朝廷、貴族たちが喜んでこれを食したのだろうか
疑問をもち 改めて調べなおすと
平城京跡より出土した木簡により
「生蘇」と「精蘇」の二種類の蘇が貢納されていた事を知りました。
また、長屋王邸跡より出土した木簡には、農民を雇い入れ、
蘇を作らせていた事が記されている。
これだ
貢蘇品ではなくこの特別な蘇こそが
朝廷専用の蘇であり
私が初めて作った時の蘇であると確信し
以来、試行錯誤を繰り返し
自身納得の行く物ができ販売いたしております
一生に一度は食べて頂きたい、逸品です